四山の地の西方に位置する「小さな大国」,聖王国レンセレン. その遠隔直轄地にあたる「リーンベルズ城塞都市」において,大きな民主化及び独立の動きが起きようとしていた. 運動の中心に位置するのは黒衣を纏った法術巫女集団「自由都市同盟」. 中でも特に高い法力を持つ巫女が「自由士団」なる中核戦力を成し,王都ヘイズから送られる弾圧兵力を果敢に押し返していた. しかし,数の暴力に抗うことは難しく,徐々に追い込まれていく自由同盟. 王都優位に情勢が傾こうかというその時期に,本庁審理院より「血狂い」と称される筆頭審理官が ...