桜庭ひより。 学園の風紀を一手に担う、才色兼備の風紀委員。 その美貌と冷徹な正義感、そして誰にも媚びない傲慢さから、生徒たちからは‘鉄の処女’と恐れられていた。 「私に逆らっていいと思ってるの?」 「あなたたちみたいな不真面目な人間とは、話す価値もないわ。」 誰に対しても上から目線で、規律を破る者は容赦なく罰する。 そんなひよりが、ある日‘とある弱み’を握られてしまう。 その日から、彼女の態度は少しずつ変わっていった。 強気な瞳は揺れ、不本意な命令にも逆らえず、拒絶の言葉はやがて沈黙に変わる。 ──プライ ...