最初は俺の一目ぼれだった。 何故か一人でいた先輩。 最初は緊張したけど、話してみたらすごく優しくて 相談したら一緒に考えてくれて、 でもどこか抜けてたりもする。 そんな先輩が大好きだった。 ―だからこんな生活がいつまでも続くと信じていた。 かいとは必死に受験勉強をしていた。 それは大好きな彼女ナギサと同じ大学に行くため、 そして良い大学に入り、貧乏な家庭を支えるためだった。 しかし現実はそう甘くなかった。 どれだけ勉強してもついてこない結果。 試験が近づいてくることによるストレス。 優秀な彼女との劣等感を ...