「ん…はぁ…はぁっ、ダメなのに…どうしてっ…指が止まらないっ、こんなところ誰かに見られたら…」 小さな町に伝わる、隠れ里の伝説。 自分たちが暮らす町に残る古い伝承を調べるため、 主人公・八雲一樹(やくも いつき)は、部活仲間の少女たちと、噂の山に足を踏み入れる。 それはどこにでもある、青春の一ページ的な小旅行……の、はずだった。 「……ここは、どこだ?」 気がつくと、一樹たちは見知らぬ場所にいた。 薄霧の中に建つ朽ちた家屋。時が止まったように澱んだ空気。 自分たち以外に人の気配はないが、あちこちに暮らしの ...