ある日突然セクサロイドになった妹を所有する男が、今度は出産用の苗床を買いに行く話。 文字数は約12,000文字。 「セクサロイドは、出産はできないだろう?」 「そうだね」 隷花はあっさりと頷いた。 「ご主人様の嗜好に合わせて、疑似妊娠や出産はできるけど。本当に孕んじゃったら、赤ちゃんが奉仕の邪魔になるし」 それに、セクサロイドは母親には向かない。 自分の所有者に奉仕することが唯一にして最大の存在意義である彼女らにとっては、自分の赤子といえども二の次以下の存在になってしまうからだ。 「だから、さ」 俺はそこ ...