体の弱かった僕は、母が再婚した時に父の連れ子だった結菜お姉ちゃんが、 小さい頃から勉強を教えてくれたり、何かと面倒を見てくれていた。 いつか強くなってお姉ちゃんに告白する。それが僕の夢だった。 お姉ちゃんが二年生になったとき、 同じ学校に通う隣家の遙人とお姉ちゃんが付き合っていると母から聞いた。 僕の中に芽生えた嫉妬心は自分でも驚くほど激しくなっていった。 町で二人が仲良く歩いているのを目撃した日、 僕は大切なお姉ちゃんを取り戻すことを決心した。 体の弱い僕は小さい頃から飲んでいる薬がある。 その薬の副作 ...