・プロローグ いつもと変わらない日常のはずだった、ある日 夕方の電車内はひどく混雑していた 窓際に立ち、スマホをぼんやり眺める ガタンと揺れる車内 目の前の制服姿の美少女に驚いた 込み合った車内で、彼女に体を押し付けてしまい、恐縮しつつもドキドキする 彼女は何か恥ずかしそうな、戸惑った表情 「…見ていて」 彼女の囁きは、よく聞こえなかったが、思わず頷いた 彼女も嬉しそうに頷き、突如、振り返って背後の男を平手打ちした。 「この人、痴●です!」 少女の声が車内に響く ざわつく車内 「そ、そうです。僕も見ていま ...