◆あらすじ◆ この世界は瘴気の毒であふれていた。 それを吸うだけで人の身体は焼けるように穢されて、瞬く間に命に関わるほどの汚染体となってしまう。 これは遥か昔に大地の神・地母神の怒りを人間が買った、神罰の為であった。 しかし、地母神も完全に人を見捨てた訳ではない。 それが【花人】という瘴気を浄化できる女性と、花人が人の中から選定して成るという【種人】の存在。 地母神が人に与えた唯一のお慈悲である。 だから人々は今、 瘴気という神罰の名の下で毒に怯えながら、花人が生まれる場所に集落をつくり、限られた範囲の中 ...