「ずっと大好きだって伝えてきたのに、僕らより神なんかを選ぶのが悪いんだよ?」 貧村では生活もままならないため、子どもの頃に教会へと奉公に出たサラは王城の中にある大教会へ。 そこで出会ったのは問題児と噂の兄弟王子。 出会い方は最悪だったものの、身分の差を超えてまるで家族や友人のような関係に。 時は流れて11年。 変わらずに仲良く…と思いきや兄弟たちの愛情表現は時とともに過剰なものになっていく。 自分は神官だから無理だと口にすれば、あれやこれやと文句が返ってくる始末。 それでも、心のどこかで均衡が崩れることは ...