「命じられるたびに、私の中に‘女’が形を持っていく――」 栞奈、28歳。 夫とは穏やかに過ごしていた。ただ、どこかで「満たされていない」と感じていた。 ある夜ふらりと入ったバーで出会った男――湊の視線が、すべてを変える。 触れられる前に、命じられた。 見つめられるたびに、下着が濡れていた。 声で命じられるたびに、栞奈の身体は反応し、 自分の欲望に‘素直’になっていく。 抱かれることで完成したのではない。 命令に従うことで、私は初めて‘女’になった。 これは、ひとつの命令から始まり、 声に溺れ、理性を脱いで ...