他の男を選んで幸せな家庭を築いた幼馴染をずっと諦めなかった青年が、彼女の死後に第二の命を与えて想いを遂げる話。 「アゼル、でも、私は……」 困惑して、何かを言いかける彼女を遮るように、僕は続ける。 「君は結婚式の時、ジェリウスに、『死が二人を別つまで』一緒だと誓った。そうだったね?」 「ええ……、そうよ。だから……」 「そして、君はもう、一度死んだんだ」 僕がそう告げると、彼女ははっとしたような顔になった。 「アゼリア、愛している」 「今度は僕の番だ。君は生まれ変わったのだから、どうか今度は、僕と一緒にな ...