両親を亡くして1年あまりが経とうとしている。 俺は大学を中退し、彼女とも別れ、家計を支えるために働くことにしたが、勤め先は噂に聞くブラック企業そのもの。 毎日精魂尽き果てるまで働く俺の生きがいは、妹の?詩穂?だけだ。 ある日、いつものように残業をして帰った俺の耳に飛び込んできたのは、 やけに聞き覚えのある喘ぎ声。 嫌な予感が頭をよぎり、声のするほうへ行ってみると、 そこには俺の秘蔵DVD(しかも兄妹もの)を鑑賞する詩穂の姿が……。 どうやら、見終わったDVDを元のパッケージに戻さない、俺の悪い癖が災いした ...