――学年トップの成績、生徒会長、黒髪ロングに白い肌。 誰もが憧れ、誰もが一線を引く「高嶺の花」、姫川。 しかしその裏で、彼女は日々思っていた。 「私だって、普通に恋愛したい。男に甘やかされたい。求められたい……」と。 ――だけど、周りが勝手に作り上げた‘清楚すぎる姫川像’がそれを許さない。 恋をすることすら、イメージ崩壊とみなされる世界。 そんな理想像に息苦しさを覚えた姫川は、誰にも言えない裏アカウントを作った。 「清楚なだけの人形じゃない」 「誰にも言えない‘本当の私’を見てほしい」 男ウケを狙った甘い ...