「……ん?」 1人暮らしのアパートに帰ってきた俺は、ふと違和感を憶えた。 何だろう? この違和感は? コタツの上にあるべきものがないような……。 「って、ああっ!」 俺は思わず叫んでしまった。 コタツの上に置いてあった、とっておきのおやつが無くなっているではないか!? 「おいこらっ! 勝手に人のデザートを食べるんじゃねえよ!!」 俺はそう叫ぶ。 しかし、コタツで熟睡中の犯人(?)は起きる気配がなかった。 妹が用事のために来るとは聞いていたし、合鍵も渡していた。 しかし、勝手におやつを食べるとは……。 「く ...