ぼんやりしたコンクリート階段の途中、たぶん半永久のような地獄の中にいたはずである。 現実的な苦しみも確かにあった。 何も知らないような白い下着の女子はただ純粋に上りきった・・・。 平然とした顔で当たり前の日常。 階段の上、木の屋根の小屋。テーブルの上のティーカップでひと休憩すると、草むらの向こうからこげ茶色っぽいトレーナーを着た女性が一人・・・・・。 ・・・・・・・・・・・。 ・・・・それは交差点の少し手前、ビジネスホテルで見た短い夢と似ていた・・・・・。 階段は一度上ると戻れない・・・・甘いものではなか ...