お話◆ 昔々、神社にはそれぞれの神がいた。 その中でもとびきり若い神様、天木衣(あまきころも)の神。 天真爛漫な彼女は退屈な天界の仕事が大嫌い。何か起きないかと思っていた矢先・・・ 捕まえたばかりの鬼の魂が脱獄し、人間界へ逃げたという一報をうける。 天木衣の神は周りの反対を押し切って、いざ人間界へと繰り出していったのでした。 ・人間界で最初に出会う少年、彼の名前は喜助といった。 彼はとある理由で心を閉ざし、喋る事も表情を変える事もなかった。 衣(ころも)は鬼魂(きこん)を再度捕まえる目的と同時に、彼の心を ...