【ストーリー】 春のある夕方のことだった。 「ちょっと、あなた! 歩きながら携帯いじって、誰とメールしてるの?」 そう声をかけてきたのは、凛とした雰囲気の美しい女性だった。黒のタイトなスーツを着こなし、手には警察手帳。どうやら本物の警察官のようだ。 「あ、すみません。気をつけます」 そう答えると、彼女はにっこりと微笑んだ。 「そういうわけにはいかないの。規則は規則。罰金を払ってもらうから、今から警察署に来てもらうことになるわ」 そう言って、彼女は僕の手を取った。その瞬間、不思議と抵抗する気にはなれなかった ...