志望校に合格したい女学生が、父親の紹介で勉強を教えてもらうことになった研究者からナノマシンによる記憶情報の挿入や脳改造などの『教育』を受けることになる話。 文字数は約13,000文字。 「ど、どうして、あんなに簡単に解けるんですか?」 恭美子は目を丸くする。 「教科書に載っている用語や年表などはすべて、今飲んだナノマシンが覚えさせてくれましたわ」 研究所で働いている真奈美という名の女性は、そう言って微笑んだ。 「どうかね、君も使ってみたくなったのではないかな?」 男がそう言って微笑むと、恭美子はごくりと唾 ...