【小説・ノベル】 主人公・小橋楓太は実家のマンションに住んでいる会社員だ。まぁ、実家と言っても両親は熊本へ移住して一人暮らし状態だが。 ある雨の日、楓太のマンションの扉に女子校生が立っていた。恐る恐る声を掛けると12年前まで隣りに住んでいた佐伯優奈だった。 優奈の家庭はシングルマザーということもあり、時間があれば優奈と一緒に遊んでいたのを思い出した。 しかし雨でびしょびしょでここに来るなんて只事ではないと感じ、とりあえず家に入れて温まってもらった。 話を聞くと、やはり家出してきたようだ。母親に電話をさせる ...