■あらすじ ぼんやりとした意識の中、乱暴に呼びかける声が聞こえる。 目を開けるとそこには……暗闇の中に鉄格子と、赤い目の少女がこちらを見下ろしていた。 「……私が誰か分からないか? どうやら先ほど起こったことすら思い出せぬようだね」 何も覚えていない。 話を聴くに、目の前の少女は「妖怪」で、自分は彼女に……妖術? で捕縛されてしまったらしい。 「キミはエサだ。我々の親方さまに喰われる。そのためにいまここにいる」 彼女は、「親方さま」なる存在が率いる妖怪組織の一員だという。 得意げに語る妖の少女だったが、不 ...