司書のバイトを始めた僕は、図書館である女性と親しくなった。子供を連れてよく来る主婦で、物腰や言動が柔らかくほっとした気持ちにさせてくれる。そんな彼女が珍しく激高して夫への不満を口にした。愚痴を聞いていた僕は彼女を慰めるうちに抱きしめて、そのままベッドに……。 時折、辛そうな佳奈さんが僕には気がかりだった。 「……もう嫌!! あんな家帰りたくない!!」 「夫も無関心でワガママばっかり!!」 「もういいです、もう何も言わないで……」 「……翔太君のすごい、大きく……なってる……」 「来て? 翔太君を中で感じた ...