【要約】 梨花ちゃまが詩音に拷問(筆責めなど)される短編小説です。 【紹介】(本文より抜粋) 「――あんたにこんな下世話な趣味があったなんて知らなかったわ」 蔑みと哀れみとがないまぜになった感情が、その形のいい双眸(そうぼう)に浮かんでいた。峻厳な視線の矛先を詩音に突きつけながらも、梨花はいま、あられのない姿――一被服を剥がされた格好――で磔(はりつけ)にされ、自由を奪われている。 「はっはっは! 笑わせてくれるじゃないか!」 詩音は相手の矜持を傷つけるべく、意図して大仰に笑ってみせた。 「そっちこそ、人 ...