20XX年。 バイオテクノロジーの集大成と言えるバイオロイドは、主に 福祉介護や危険作業の現場で欠かせない存在となっていた。 製造メーカー各社はさらなる付加価値を備えたバイオロイドの 開発を競い合うと共に、量産化を推進していた。 そんな中、新種のバイオロイドが誕生した。 従来の産業用のような超人的能力を一切省き、一般男性の 性的欲求に応えることだけに特化した設計となっており、製造 コストを半分以下に抑えることが出来た。 さらに特筆すべきは、それまで重要視されていなかった外観の 造形美である。 3Dプリンタ ...