ずっと一緒に過ごしてきた幼馴染の誕生日に一世一代の告白をした。 彼女は、少し病弱すぐに体調を崩す癖に、 いつも俺の後ろをついてきたがるような……そんな女の子だった。 告白の返事をじっと待つ。 静かに彼女が口を開く。 「ずっと秘密にしてきたことがあるの……」 「そのね……わたし……」 「わたし……きゅ、吸血鬼なんだ……」 これは、吸血鬼だった幼馴染と新たに始める恋人としての一歩のお話。 【ヒロイン】 吉崎 歌恋(よしざき かれん) 吸血鬼と人間のクォーター 祖母が純血の吸血鬼(400歳↑)でその血を若干濃く ...