【小説・ノベル】 主人公・天野知彬は苦手な上司である如月裕美に今日も呼び出されていた。 裕美は指示が細かい上に堅苦しく、その点が知彬と合わなかった。なので、先々行われる慰安旅行でもそうだろうと思っていた。 慰安旅行当日、行きのバスでビールを飲み過ぎた知彬は、旅館の部屋割り発表の時にトイレに行ってしまう。 そして、トイレから戻ってきた時に自分の部屋はどこかと聞くと「椿の間」だということ、また同室には既に同期の坂本がいることを教えてもらった。 椿の間に行くとドアの鍵が開いていた。これは坂本が後から来る自分の為 ...