秋野かえでさんの優しい語り口で朗読された物語。 小説と散文詩の間のあなたに語りかけるようなお話しをお楽しみください。 物語抜粋 -sample- かつてこの国は栄えた。 奴●によって栄えた。 私は幼いころからなんでもやった。 自分の身体と同じ大きさの丸太を運んだ。 自分の身体と同じ大きさの人間を運んだ。 ああ、痛いです。神様。痛いのです。 身体の痛みや飢えは慣れました。 私は心が痛いのです。 ここでは死ぬのが普通で、生きている事が奇蹟なのです。 ああ神様どうして私を生かすのですか。 苦しいです。辛いです。 ...