行き場のなかった子供たちを分け隔てなく優しく受け入れてくれたシスター。 いつの間にか母のように思っていた人への想いは憧れに変わり、程なくしてそれは恋になった。 そして、いつか想いを告げ迎えに行く。 …そう思っていたのに。 ある日突然、自分が育った教会兼孤児院が国からの援助が無くなり取り壊しになるかもとの噂を聞いてしまう。 独り立ちをし、一人前の冒険者になるまでは顔を出さないつもりでいた青年はことの真相を確かめるべく急いで実家である孤児院へ向かう。 ……だが結果はただの早とちりの独り相撲だった。 元々、此処 ...