■プロローグ 昔、俺は小説家を目指していた。 その夢をいつの間にか投げ出した俺は、現在はイタリアンの副店長として働いている。今年で38歳。 俺は….これまでの人生にどうしても自信が持てずにいた。 そんな中、図書館で司書として働く一人の女性と出会う。 名前は「冬島 灯(あかり)」。 彼女もまた、小説家を目指しているらしい。 「小説のアドバイスが欲しいんです」 彼女から誘われる形で、俺たちは一緒に食事をすることに。 15歳も年下の女性と食事をすることに申し訳なさを感じつつ、久々の異性との食事を楽しむ。 そして ...