音声 【物語】 ある日の放課後、ちえみはいつものように、ゆうじに呼び出される。ゆうじは、ちえみを暗い場所に連れ込み、そこは誰も来ない、秘密の場所だと囁いた。ちえみは、また何か嫌がらせをされるのではないかと、恐れおののいた。 「お前、俺のことが好きだろ? いつも俺のチラつく姿を見て、興奮してるんだろ?」 ゆうじは、ちえみの顔を覗き込み、そう言った。ちえみは、動揺を隠せず、否定も肯定もできないまま、ゆうじの言葉に耳を傾けた。 「俺もお前のことが気になってた。でも、いじめないと、お前が俺に興味ないってわかってた ...