突然だが、テンプレよろしく異世界に召喚された俺は、なんやかんやあってようやく魔王を倒すことができ、俺を召喚した王国へと帰還を果たしたのだが。 「よくぞ魔王を討ち倒してくれた勇者よ。そなたはこの世界を救った英雄じゃ。褒美として我が娘である姫との結婚を……といいたいところなのじゃが。言いにくいことに、その姫が出奔してしまってな」 「そんな……どうして?」 「そなたとの結婚が心底嫌だったらしく……。なにせ、ほら? そなた、その…………ブサイクじゃろ?」 「…………!」 「しょうがないので、他に褒美をと思ったんじ ...