◇あらすじ とある実家に戻った日の事。 「あんた、近所の子のことって覚えてる? 塩澤さんとこの、詠美ちゃんなんだけど……ほら、あんたより年下の女の子で……」 突然母からそんな事を言われた。 「家庭教師を探してるみたいなのよ、あそこの親御さんたちが……奥さんから相談されたんだけどね。バイト代は、結構いいみたいよ?」 そして塩澤さん家の詠美ちゃんとやらの家庭教師依頼を受けることにした俺は、母さんに場所を訊いて塩澤家を訪ねた。 会ってみると確かに昔、近所にこんな子いたかもと薄っすらと思い出した。 俺より年下の、 ...