‘化学室のマッドサイエンティスト’ それが先生の異名だった。 でも彼の研究内容は、化学部員である僕しか知らない。 「高岡君…」 「やっと見つかったかもしれない…」 「またですか?先生」 これで69回目の挑戦だ。しかし、今回は何かが違った――。 開発された薬を飲み倒れた僕。目を覚ますと、 身体が女性に――。 そう、僕たちが日夜行ってきたのは、一時的に細胞を作り替え、性転換できる薬の開発、 ‘TS細胞’の研究だった。 そして… 研究の成功に喜ぶ先生は、僕の身体を貪るように抱くのだった。 「そんなのムリっ入らな ...