■ストーリー 大陸の南にある王国に美しい姫がいた。 白く輝く長い髪、宝石よりもきらめく大きな瞳、 そして何より美しいのは、汚れを知らない純粋無垢な心と体だった。 屈託のない笑顔を見たものは等しく心を奪われた。 王宮内で過ごしていた為、世俗にはびこる、欲望、憎悪、猜疑心、恨みなどの汚れた感情を持ってはいなかったのだ。 この王国では姫が20歳になると画家に肖像画を描かせることが習わしとなっていた。 永遠に続くと思われた無垢な姫の人生は、王宮を訪れた悪名画家によってもろくも崩れさった。 悪名画家の巧みな口車にの ...