僕の名前は広田 零(ひろた れい)。 僕は何十社も面接を受けて、ようやく就職することができた。 何のやりたいこともない、とりえもない僕のような人間が 正社員になるなんて今の時代かなり困難だった。 それでも、 就職できたことに戸惑いながらもウキウキしていたあの時、 もっと回りの状況を良く見て気づくべきだった・・・ そう、 そこはブラック企業だったのだ。 入社して、過酷な日々が続く。 残業代の出ない残業。 終わらない仕事の休日出勤。 暴言。 そして・・・・僕は限界に達し、 退職した。 だが、無資格の人間にすぐ ...