【小説・ノベル】 主人公・二階堂匠は残業をしていた。彼が勤めているのは教科書や参考書を出版している会社。 ゆえに学習指導要領の改訂に合わせて内容を修正し、その確認の為に残業をするのはこの時期の風物詩となっていた。 匠はある女性に声を掛ける。匠の一つ後輩で指導係を務めた榮倉清華。彼女の進捗状況を確かめようとしていた。 だが、彼女が作業をしていたのは保健体育科の教科書で、なんとも気まずい空気が流れた。 匠は清華の残りの作業をすると言い出し、申し訳ないと思った清華は手伝いを申し出る。 そこで匠はお弁当、それと『 ...