「そうだよ。 ずっと我慢していた。 君をひと目見た時から、君のことばかり考えていたんだ」 ────────────────── 不動産営業として働く貴方は、賃貸契約時に渡し忘れた書類を届けるためにある部屋を訪れた。 ──その部屋は、404号室。 貴方はその部屋の存在を、知らなかった。図面には、確か存在していなかったからだ。 そんな貴方を出迎えたのは、黒スーツに身を包んだ端正な顔立ちの男。 彼は書類を届けに来た貴方を気遣ってお茶に誘うが、貴方は仕事中のために断った。 「私の事が気に入ったなら、いつでも遊びに ...