にいちゃんのお嫁さんになりたい。弟から言われたその言葉を信じ続けた兄は、彼を過保護に束縛して、足りないものを手に入れて……。 「あの日から兄ちゃんの全てはその言葉のためにあったんだ。叶えるために生きてきた」 そうキラキラと笑顔で話す兄に対し、弟は段々と恐怖を覚え始めるのだった…。 主人公の大学生、正史は、バイトをすぐにクビになり、ろくに単位も取れないハミ出し者。 そんな正史にとって、秀才で何でもできる兄、純だけは唯一の理解者であり、心の支えだった。 正史は純のことが大好きで、そして純も正史のことを世界中で ...