「はぁ…死にたい」 この日、僕は屋上で黄昏れていた。 「はぁ、空が青い…なのに僕の心は曇天だ」 理由は彼女に振られたからだ。 それもとある理不尽な理由で。 「――あれ、オタク君じゃん?こんなところでどうったの?」 そんな中、声を掛けてきたのは友達の‘柚木紫苑’さん。 「どうせ彼女となんかあったんしょ?何があったのか教えてよ」 柚木さんは僕を気遣ってくれて、理由を聞いてくるが… 「え、それが理由?」 「そうだよ!文句あるか!?」 「文句っていうか…ぷ――あはははっ、デカチンで振られるとか、ひぃ、ぷっ」 見事 ...