少女の膀胱はすでに限界を超えていた。あとほんのわずかな衝撃が加われば全てが決壊してしまう。 人間の尊厳を保つため、30m先にあるトイレへ辿り着くことだけに集中し少女は慎重に歩みを進めていた。 休日のショッピングモールには家族連れやカップルでごった返している。 「も、、もっと早くトイレ行っておけばよかった、、」 突然少女の目の前に笑顔のお兄さんが現れた。「お嬢さん!ウォーターサーバーの無料モニターキャンペーンをやっています!」 「えっ、ちょっ、今それどころじゃ、、」 驚いて気を緩めた瞬間、最終堤防がついに決 ...