あの日、世紀末が始まった… 突如として訪れた大災害は、世界大戦を誘発し、文明そのものを崩壊させた。電磁パルスによってあらゆる電子機器は焼き切られ、数年が経過しても秩序が回復することはなく、飢餓と争乱が世界を覆っていた。 難民が溢れ、武装集団が闊歩する中、市街に住む人々は、力の世界に相応しい秩序を作りつつあった。奴●制度が容認され、無力な女たちは時折、商品となった。 冴えない人生を送っていた所謂「負け組」の青年は、大災難以降、猟銃を片手に、人気のない山奥で孤独な自給自足生活を行っていた。 ある日、取引のため ...