―20XX年 とあるアジアの国では少子化という深刻な問題に直面していた。 経済の停滞、労働力の減少、社会保障の崩壊が迫り、国民は希望を失いつつあった。 政府はこの危機を打開するため、妊娠・出産に対する意識改革を進める大胆な政策を打ち出し、その柱となる法律が国会で承認された。 その名も「出生力強化促進法」 個人の出生力は、「健全な生殖機能」と「男性器を射精へ導く能力」により大きく左右され、それらの把握には「性検診」が必要となった。 閉経以前のすべての女性には年に2度の性検診が義務付けられ、性行為を伴うこの性 ...