時は大正。神楽家の一人娘・葵は女子専門学校の一年生。 彼女は六つ年上の幼馴染である藤崎恭介と将来を誓っていた。 しかし葵の父が経営する会社が危機に瀕し葵は財閥・佐々木家との政略結婚を迫られることに。 反発するが父の計略によって留学中の恭介が亡くなったとの偽りの知らせを受ける。 孤独と失意の中、度々見舞いに訪れる佐々木優作。次第に心を開いた葵は彼との結婚を承諾するが、心の奥ではまだ恭介を想っていた。 結婚生活が始まり半年が過ぎた頃、突如として帰国した恭介が再び現れる。 彼は事情を知らないままだった。 葵は偶 ...