真夏の田舎で、ネグレクトされている親戚の娘と、トラウマ持ちのおじさんが心のすき間を埋め合うお話です。 うだるような夏の日。 たまたま見ただけの郵便受けの中に、シンプルな封筒が入っていた。 差出人は、実家の近くに住んでいた従弟の叔母さんと、その孫娘の瑞希(みずき)。 届いた手紙には、シンプルに 〇この手紙は、瑞希に預けてある事 〇これがオレの手元に届いたってことは、もう自分(叔母さん)は持病の悪化で他界しているであろう事 〇厚かましくて申し訳ないが、瑞希の面倒を見てほしい事 その3点が、叔母さんの字でしたた ...