オーバー労働のパワハラ女聖騎士団長は、 異常に「正義」にこだわり、魔物や亜人を嫌っていた。 敵である魔物や亜人に容赦がないのはもちろん、 部下の団員にもパワハラ言動を繰り返していたが 聖王国の中でも自他ともに認める実力者に 盾突くものはいなかった。 あるとき、王族の一人が魔物に拉致される事件が起こる。 そこにゴブリンが現れ「自分は金で居場所を教える」 「ただし、場所を教えるのは一人だけ」という。 「…確かにこのスカーフは王族だけが持つものだ。 一人、であれば私が行こう。 仮にこれが罠だったとしても腕力で解 ...