「あはっ、すごい……私、めっちゃウケてる〜! はあっ、あぁっ、さいっっこうッ……!!」 世は国民総配信時代。 国民の99%がスマホを手にし、 20代以下の3割が、ネット上に動画を投稿した事があるという時代。 学生たちにとって、動画の『再生数』や『いいね』の数字こそが、 己への評価であり価値であった。 彼らは己の自己顕示欲、承認欲求を満たすため、 競い合うように危険な動画配信を行い、 日本全国では炎上事件が相次いでいた。 教育者たちが頭を抱える一方で、学生たちによる危険動画の投稿は後を絶たず、 日本の若者た ...