かつてのリアンナには奇跡のような霊能力が備わっていたが、類い稀なるその回路は、ある時を境にプツリと断たれてしまう。その記憶も今では前世のように遠く、成長したリアンナは当たり前の学園生活を満喫していた。 しかし、好物の明太子に対する葛藤を機に、十余年の時を経て、肉体が封印した筈の霊能力が再発症することになる。 希代の霊能力は、眠りの過程で磨きがかかり、平凡な女学生は、いつかの少女へと甦る。だが、日本という遠く離れた小さな島国の霊性は、無尽蔵なまでのエネルギーと粘着力を拵えていた。 理不尽に変転する外囲に、為 ...