◆願わくはこの先も君の吐息を感じていられますようにー…◆ 蒼壱(そういち)と碧月(みつき)が大地震により 避難生活を送って暫く経つ。 不便な生活に嫌気が差しつつも 二人の間にはどこか穏やかな時間が流れていた。 「しっかりとあいつに気持ちを伝えたい」 碧月にきちんと向き合うため 今までの生活を改めようとする蒼壱。 一方、碧月は部屋で立ち尽くしていた。 「そーくん?」 呆然と呟く彼女の手には 鈍く光る女物のピアスが握られていた。 本作品は「千波の吐息をきみと【1】」の続編となります。 ※【1】のあらすじをご用 ...