俺は意に反して教師となったどこにでもいるような若者の一人であり、やる気のないダメな奴だった。 そんな俺が‥‥ろくに面識のない教え子[土屋美空(つちやみそら)]に告白された。 だが、それは残念な事に間違いだったらしい‥‥ただ新聞部の彼女が学園のジンクスは本物かどうか調べていただけだったそうだ。 と、話はココで終わるはずだったのに、どういうわけか彼女は俺と付き合いたいと言い出した。 せっかくの「卒業式当日に旧校舎で咲く桜の木の下で告白したら派ならず結ばれて幸せになれる」というジンクスの条件を満たしているからと ...