「誰か、いるの……!?」 「き、きみ……どうして……今日は、こんな時間に……」 本の返却が遅れたのは偶然だった。 いつもおどおどしていて、本の話になるとうれしそうな、でも少し変わった笑顔を浮かべるしおり先輩。聴き手(主人公)は本の貸し借りの際に彼女と二、三の言葉を交わすのが日々の楽しみだった。 冬は日の陰りがうんと早くなる。ずいぶん遅い時間になってしまったが、まだ彼女はいるだろうか。 そんなことを考えながら訪れた図書室。そこにいたのは真っ赤な顔で制服をはだけ、自慰にふけるしおりだった。 ◆キャラクター紹介 ...