その世界(仮想現実)はすべてがある男に都合のいいように作られていた、女性は全てを、衣服、人権、プライバシー、排泄すら男性の許可なしにできない、狂気の男尊女卑の世界であった。 2052年11月、ジャーナリスト四十見(よそみ)は、某機関から奇妙な依頼を受ける、ある男が構築した仮想世界が倫理的に暴走し、その狂気の影響が現実世界にも悪影響を与えているという、そこで、この「VIRTUAL WORLD」に客としてまぎれ、観察・調査・報告をしてほしいという旨のものであった。四十見は助手、青木とともにこの狂気の世界へ旅立 ...